昨日は冬至。一年の中で一番日照時間が短い日でしたね。まだまだ寒いですが、これから日が延びて春に向かっていくと思うと楽しみです。
昨晩は柚子湯に入りました。何で柚子?それは、太陽の神様を崇めていた昔の人が、冬至は生命が終わり新たに始まる時期と考えて、それを乗り越えるために南瓜や柚子など太陽に色が似ているもので無病息災を祈願したそうです。
シュタイナーのアドベントも「光を待つとき」と日登美さんがおっしゃっていました。日本よりもさらに日照時間が少ないヨーロッパの冬。静かなこの時を自分と向き合う時間として過ごします。
北欧を舞台としたムーミンのお話でも、冬はとにもかくにも「早く春にならないかな〜。」と太陽を待ちこがれる季節でした。そうかといって、ただつまらない季節かと言うとそうではなくて、光の季節には表に出てこない生きものが出てきたり。。。
太陽のめぐみが少ないこの時期に、光の「ありがたさ」「あこがれ」「待つ」という人間の根源的な願い。それは東西それぞれ文化は違っても同じなのだな、と思います。
いつも明るく温かく、便利に、楽しいイベント満載。今は冬らしい冬を経験することは難しいけれども、真っ暗な長い夜、寒い風、斜めから差し込む日の光、裸の木、静かな山、、、冬体験の繰り返しを通して「人生も光のときばかりではなけれども、「待つ」ことを知っていればまた光が来るよ。」と思えるようになるんじゃないのかな。
頭ではなくて、本当に「経験として知っている。」ということはとても大切なこと。都市生活の中で知り得る「冬の経験」とは?気に留めながら積み重ねていきたいです。
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