都内で1男1女(2006.02生、2008.07生)の子育てをしています。
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2014/01/15

ひと手間惜しまない暮らし

お正月に実家に行ったときのこと。

東京の和菓子屋さんで買った千菓子。
一人暮らしの母でもちょこっとつまめるかしら、とお土産にしました。
予想通り、我が家の子どもたちに物色されていましたが。。。


こちらは、祖母が母たち兄弟のためにむかしむかし作った着物。
とてもキレイに和ダンスにしまわれていたそうです。


赤い長じばんを「七五三にどう?」と母が出してきてくれました。


襟に綿を少し入れて厚みをつけたり、
お花の刺繍も繊細さと大胆さを兼ね備えていて、
「わぁ〜。。。すごい。」とみとれました。
手前味噌ですみません(笑)

よくよく見ると男の子用のチョッキの紐のハシにも
糸で細工がしてあります。

「昔の人は、こういう手間をおしまいで丁寧に作ったんだね。」
と母が大切そうに見つめていました。

手間をかけるのだけれど、
仕上がったものは「こんなに頑張りました!」と強要してこない美しさ、
売り物ではなくて自分の子どもに着せるために作ったのだから、
無償の愛です。

これが昔のお母さんの手仕事なのだな、と感じました。

わたしが息子が小さい頃洋服を作ると、祖母によく
「Mちゃん、ここはもっと大きくとってあげないと動きにくいわよ。」
とケラケラ笑いながらアドバイスしてくれたことを思い出します。

怒ったりしないけど、お世辞も言わない人。
祖母は「わたしは子ども育てるの上手じゃなかった。」とよく言っていましたが、
寒くないように布の間に綿を入れて、
その「思い」だけで充分なんじゃないかな、とさえ思えてしまう。

男の人の着物の裏地に柄物で遊びをしたり、
女性の長じばんに羽織よりも上質の絹を使ったり、
表に出る所よりも見えない所への気配り。

わたしは子どものときから、ちょくちょく母を通して、
祖母の生き様を教えてもらっていました。

ごくごく普通の女性、悪い所もきっとあったけど、
きっと手先が器用なところは祖母に似たのかな、と嬉しい縁を感じます。

また、最近わたしの妹が笑い方やしゃべり方が祖母に似てきて、
それもまた微笑ましいです。

わたしも何か娘に伝えられるかな。。。
幼稚園のときに泣き虫だったことはそっくりだけど。
時間が経ってから分かることでしょうが、もっと何か良いこと(笑)

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