ある日の午後、学校のさんすうの宿題を広げて、
「分からない〜。」と叫ぶ息子。
図を使った文章題、いくら説明しても分からない。
分かっていないというよりも、
完全に思考回路を遮断している感じだったので、
その日はてきとうに答えを書いて終わりにしました。
翌日、秘密の道具を用意。
金時豆を箱に入れただけの装置なのですが。
実は、母がわたしが子どものときに
豆を使ってさんすうを教えてくれたことがありました。
また、息子が赤ちゃんのときに、
豆をたっぷり箱に入れて「ミニ砂場」のような遊びをさせてくれました。
おままごとにも大活躍。
そのことを思い出して用意してみたのですが、
思いのほか息子に好評でした。
ポピーで昨日と同じような問題をやってみました。
「楽しい!もっと問題やりたい!」と
簡単な計算もわざわざ豆を使って計算していました。
昨日はあんなに分からなかった問題も、
落ち着くと豆がなくても解けました。
それだけ気分が大事なんですね。
改めて「理屈じゃないのだな。」と思いました。
分かりきったことでも、手を動かしてみる、
目で見えるかたちで示すことは、
子どもにとって大人が想像する以上に意味のあることなのではないかな、
と子どもと一緒に過ごす毎日の中で思うことが多々あります。
もっと難しい問題を解くようになった時、
こうして手の感触と目で見たことは、
頭だけで理解したこと以上にベースとして役に立つ気がします。
また、一つ一つバランスが違う豆を一列に並べたり、
左右対称にするために自然と偶数を選んでいたり、
1つの金時豆からいくつの豆が育つのだろう?と想像してみたり、
「計算」という枠組みを超えて「体験」できることもあると思うのです。
兄の勉強中、何でも同じことをしたい娘は、
黙々と大好きなリボンとハートを作っていました。
幼児も楽しめる豆キット、お勧めです。
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