お米屋さんで玄米を5分搗き米にしてもらっているとき、分搗き米を食べ始めたお友達の話をしたら、おばさんが「玄米っていいですよね。」とニッコリした顔でこたえてくれた。
お米に携わる仕事をしているので、ずっと前に旦那さんと広告で見つけた玄米食の講演会に参加したことがあったそう。そこで、あれた高校の給食を玄米を中心としたものに変えたら、高校生達が落ち着き、学力や運動力が上がっていった、という実例を聞いて、「まずは、自分たちが玄米を食べてみよう。それから、少しずつお店にいらした方にも玄米を勧めるになったんです。白米だと食べ過ぎちゃうけど、玄米だと栄養もあって、調度良い量食べられる。それから、ただ好きなものばかりを食べるのではなくて、「考えて食べる」そういう風になったらいいな、と思って。」と話してくださった。
玄米菜食の実例としてよく聞くお話ではあったけれど、「お店屋さんとして哲学があるなぁ。」と思いました。
「まずは自分がやってみて。」「無理なく人に勧める」というやり方、そして何より「ほそ〜く、永くね。お米は毎日食べるものだから。」とおばさんの決め台詞が心に響いた。
玄米をおいしく炊くのには少し技術が必要なので、初めは分搗き米、さらにまずは白米に1/5混ぜてみる、少しずつ増やして家族がおいしく頂ける量を見つけて。1回1回はほんの少しの量でも、毎日食べ続けたらちゃんとしたからだを作ってくれます、とのこと。
完璧主義にやって家族と衝突するよりも、「良いな」と思った新しいやり方を一緒に暮らす人の反応を見ながら探りながら取り入れる、そういうしなやかな歩み寄り。知恵。結果を急がず続けていくことの大切さを、ゆったり安定感があるお米屋さんの表情、たたずまいから学ぶのでした。
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