先々週、アノニマ・スタジオで行われていた「BOOK MARTKET 2012」で購入した「いま、地方で生きるということ/西村佳哲/ミシマ社」を読み終えました。
毎年開催されている「BOOK MARTKET 2012」では、いくつかの出版社がそれぞれのブースで本を販売するというイベント。カテゴリー別に並んでいる本屋さんとは違って、それぞれの出版社の雰囲気が感じられます。自分達が携わった本に誇りを持っているスタッフさんと会話することも面白いので、予定が会えば行くようにしています。
「いま、地方で生きるということ」は、そんな中でも一番初めに目に留まった本。あ、気になるこのタイトル!しかも表紙の緑色と製本の感じも好き。簡単に言えばフィーリングで選んだのですが、働き方研究家の西村佳哲さんの本は「自分の仕事をつくる/」などインタビュー形式のものが多く、主婦のわたしでもササッと読めて、色んな現場で時代の流れを読みながら自分らしく生きている人の実情に触れることができ、元気が湧いてきます。
「地方で生きるということ」は、わたしの中でも最近浮かんでは消えてというアイデアだったので、手に取ってみました。震災後に東北と九州へ行き、現場の気になる人々との対話。
東京下町、朝起きて会社に行って日が暮れてスーパーによって真っ暗なアパートに帰ってくる毎日では、気づけなかった昼間に時間。アパートの畳の部屋が西日でポカポカ暖かいこと、自転車を止めていると、大家さんが「どこいってきたのか〜?幼稚園楽しいか?」なんて声をかけてくれたり、ビルばかりの建物なのだけれど歩道と建物の間に鉢植えのお花が季節を感じさせてくれる道、子どもを育てながら良い意味で心配したり、してもらったりし合える友達ができたこと、自分が仕事を出来るという過程に友人や家族の手助けがあるということ、そういう「つながり」がいくつも思い浮かびました。
それだけで充分なはずなのですが、わたしの中にある「もっと能動的な生き方」を求める気持ちがこの本を手に取った理由なのだと思います。読んでみて、けっきょく「迷い」ってあった方が良いのだな、と思いました。おおざっぱな言い方ですが。
主人が、「昔のことを書いた小説とか伝記に、サラッと『〜から〜に移住しました。』と一行くらいで書いてあるけれど、そういう風にできたらいいよな〜。」と言っていたことを思い出します。1つの場所に定住する訳は「仕事」とか「学校」、「安定」とか「ローン」とか。。。
どこにいても地域と関係性を持って、どうにか食べていける素の力やコミュニケーション能力、体力、サラッと移動する瞬発力も持っていたいなぁ、とつくづく思うのでした。それが今住んでいる場所で能動的に生きる術でもあると思うから。
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お料理本が多かったエルマガさん。DMの写真がおいしそう。
蔵前周辺のマップ。とってもおしゃれです。
いつも考えさせられる日記をありがとう。その後、風邪が中途半端な状態に。咳がまだとまらなくなったりします。なのでずっとマスク。
返信削除旅に出るとき、またこの地に来るのだろうか?とよく考えます。いつも自分の生活の場所を探している感じ。ひとりだから余計そうなのだろうけれど。いろんな人の生き方を垣間見たいといつもおもっている。そこに自分が何を求めているのかはまだ形にならないのだけれど。。。
今度、私も作り手が主催するブックフェア行ってみようと思います。関西にも面白い本屋さんがけっこうあるのよ。
nkakazuさん、いつもコメントありがとう!
返信削除お風邪大丈夫?春になったら落ち着くのかな。
コメント読んでいたらnakakazuさんと一緒に旅してみたいな〜、なんて思いました。頭で考えるだけではなくて、身体感覚と言うか「肌に合うな。」という場所ってあるよね。ホッとするとか。
恵文社とかも関西だったかな?
http://www.keibunsha-books.com/
いい本屋さんあったら教えてね〜。
お風邪お大事に。
megさん、私も岡山に引っ越すことにしました。
返信削除この本も気になりますので読んでみます。
行く前はバタバタして会う時間もないかもしれないですが、
よかったら遊びに来てくださいね。
ちぇりさん、
返信削除ちぇりさんから始めて聞く地名ですが、なんかしっくりいきます。
報告して頂けて嬉しいです。
新天地で息子さんと楽しい生活をしてくださいね。
整体、ヨガ仲間を尋ねる旅、
岡山、高知、熊本ツアーしようかな。