都内で1男1女(2006.02生、2008.07生)の子育てをしています。
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2012/12/15

お別れ

色々なことがありました。ブログも下書きで保留しているものがいくつかあります。日々のテンポが早く、でもなぜかしっかりじっくり受け止めたいことばかりで、パソコンに向かう時間を減らしていました。

今日は大家さんとお別れをしました。
このブログにも何度も登場している江戸っ子の大家さん。この大家さんだったから7年も引っ越しをせずにここに住んでいたと言っても過言ではない、わたしたち夫婦にとっては大切な存在でした。

今日家族全員でお線香をあげたのですが、自転車でアパートの戻ったら「どこ行って来たのか?」と大家さんの大きな声が聞こえてきそうで実感がわきません。ずっと元気だと思っていました。色々なことを教えていただき、何より親子共々気にかけていただいたな、と思います。

子どもたちはどういう風に受け止めているのかしら。まだ、よく分からないような、そんな感じだと思います。

「死」について、子どもは分からなくて良いのかな、とわたしは思います。
でも、大家さんが「週末お祭りがあるから行ってみな。」とか「夏休みは神奈川に行くのか?あそこは良いとこだ。」「お菓子あげる。持ってきな。」なんて声をかけてくださったこと。子どもたちが窓から顔を出して落ちないように、窓に柵を取り付けてくれたこと、畳を取り替えてくれたこと、早起きで毎日トラックに乗って仕事していた姿、ときどき長くなる子育て論、甘いものが好きだったな、などなど。ふとしたときに思い出すのでしょうね。きっと。大人のわたしもだけれど。

小さいときに身近なおじちゃんとしていつもそこに居てくれたこと。「気をかける」「意識を向ける」ということを、シュタイナーは「光をあてる」と言っていますが、光をたっぷり注いでもらいました。それは子どもたちにとってかけがえのない財産だと思います。

息子さん夫婦に、旦那さんが大家さんへの感謝の気持ちを伝えたら「色んな人に同じことを言われます。」とおっしゃっていました。最期まで気丈に人のことを気遣って、与えて、どっしり。

7日の地震のときも、日々「忘れていたこと」を思い出す機会になりました。いざというとき自分は無力だということ。被災地のこと。子どもたちをどうやって守れるか?どんな生活をするべきか?不自由のない生活への感謝。本当にいつも通りで良いのかしら?問いばかりだけれど。

何事もなければ日々の生活は楽しく、忙しく、活気あるのが一番。けれども、暮らしの中に離れた場所や人、今はここに居ない人に思いを馳せる静かな時間を持つこと。楽しい、明るい陽の世界だけではなくて陰の部分にも眼を向けること。大家さんがしてくれたように「光」をあてること。微力なわたしにできる第一歩ではないかと思います。

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